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キャンピングカーのある暮らし(2)水道はどうなってるの?

特集

キャンピングカーを自宅兼仕事場として生活している筆者の「キャンピングカーのある暮らし」、第2回目は水道についてです。

我が家であるキャンピングカーRocky21を例にご紹介します。

 

※第1回目「キャンピングカーのある暮らし(1)電気はどうなってるの?」はコチラ

 

キャンピングカーの水道のしくみ

キャンピングカーには、使用する水を溜めておく清水タンクと、生活廃水=グレータンク、汚水(トイレ廃水)=ブラックタンクが設置されています。

Rocky21の清水タンクはダイニングの座席下に収納されており、容量は130リットルです。グレータンクは120リットル、ブラックタンクは80リットルで、後部シャワールーム下に格納されています。

給水口は車体外側についており、ホースから直接給水ができます。

筆者は主にガソリンスタンドで給水させていただいてますが、地下水であることが多いのでタンクに藻が生えないよう少量の次亜塩酸ナトリウム(ミルトンなど)を半年〜年に1回程度、入れています。

タンクは作り付けのため外して洗えないので、使用するのはもっぱら洗い物のみ。飲用として別にポリタンクを用意しており、各地で湧水を汲むのが楽しみです。ミネラルウォーターを購入することもあります。

廃水タンクについて 

キャンピングカーのブラックタンク(汚水)、グレータンク(生活排水)、清水タンク

清水/グレー/ブラックタンクそれぞれにセンサーがついており、どれくらいの量が溜まっているのかチェックすることができます。しかし、廃水タンクは汚れなどでセンサーが正常に動作していない場合も。なかなか洗いませんからね…。

きちんと洗う事はしなくても、いったんカラにしたグレータンク/ブラックタンクに綺麗な水を入れて、ちょっとドライブしてきて棄てるだけでも違うとは思います。

Rocky21のブラックタンクは一体型なので、ドレンコックからセワホースを繋いで排水せざるを得ませんが、キャンピングカーによっては他にポータブル、カセット式があります。取り外しができるので、ご家庭に帰ってからトイレに流すことができるのは便利ですね。

キャンピングカー用品として廃水タンクに入れる洗浄剤や消臭剤(薬品)が販売されていますが、筆者は微生物を入れています。

トイレはどうしてもニオイが気になる方が多いでしょうが、個人的には消臭剤のニオイの方が強烈に感じるので、微生物に分解してもらっています。これは個人差があるので、自分に合ったものをご利用してみてください。

排水について

水を使う設備は、キッチン、洗面所、シャワー、トイレ(水洗)、外部シャワー(車体の外側についている)の5ヶ所。家庭で生活している同程度で使用していれば、あっという間に清水タンクはカラに、廃水タンクはいっぱいになってしまいます。なるべく節水を心がけたいものです。

ちなみに筆者の場合、清水タンクの水は食器洗いや手洗いくらいにしか使わないので、満タンにすると1ヶ月くらい保ちます。

溜まった水は、捨てなければなりません。さて、どこに捨てるか?

排水設備(ダンプステーション)を有するキャンピングカービルダー、ディーラーのモータープール、またはオートキャンプ場で捨てるのがベストです。

筆者がよく利用させていただくのは、お世話になっている自動車整備工場やキャンピングカー仲間さん宅などで、汚水マンホールに直接排水させてもらっています。

給水ポンプについて

キャンピングカーの給水ポンプ、ソファの下にあります

清水タンクの水は給水ポンプで送っており、スイッチを入れると「ヴ———」というモーター音がします。慣れるまでは、この音が気になるという方も多いようです。

清水タンクがカラになってホースに空気が入ってしまうと、さらに大きな音がして蛇口からもゴボゴボ異音がします。いったん、そうなってしまうと給水してからも空気が抜けるまで異音が続くので、水の残量チェックをお忘れなく。

水抜きについて

もちろん、寒冷地にお住まいの方はご存知の事と思いますが…

九州・熊本出身の筆者は「水抜きをする」という意識がまったくなく、しばらく屋外に停めっぱなしにしていたある極寒の朝、水道が凍結し給水ポンプのモーターが破損して水浸しになってしまったことがあります。

それを教訓に、真冬に数日でも利用しない時は給水ポンプのスイッチを切って蛇口を開けっ放しにしておくようにしています。

(我が家にもボイラーはついていますが、使用しないのでホースを外しています)

まとめ

近年では道の駅などの公共施設のトイレにおいて「カセットトイレの汚物を流さないでください」と張り紙されているのを見かけるようになりました。

長期間の車中泊旅では、トイレ処理も悩みのタネですね。アメリカやヨーロッパのようにオートキャンプ場の利用料が手頃になればいいなと思うのですが…。

ダンプステーション利用のみ1回100円など、そのような施設が増えてくれたら助かりますね。

この記事を書いた人

記事提供:しう@そと

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